プラントのご紹介

牧之原プラントの概観図
  • 前処理棟のイラスト

    廃棄物は包装容器などの廃プラステック、紙・木・金属などメタン発酵に適さないものも搬入されます。それら発酵不適合物とメタン発酵原料となる内容物を分別し、さらに原料をメタン発酵に適した状態に調合をします。また、発酵不適合物も最適な資源循環を行うために洗浄・破砕などを行います。

  • 発酵タンクのイラスト

    発酵温度36℃から40℃に調整をされた嫌気状態の槽ので微生物による発酵をおこないます。嫌気状態で活性化された微生物が有機物を分解される際に出てくる代謝物がバイオガスとなります。

  • 排水処理設備のイラスト

    メタン発酵後の発酵済液は、液体肥料としての活用もなされますが、当工場では、当面は微生物処理によって法に定められた環境基準(放流基準値)以下まで浄化し、河川へ放流いたします。

  • 発電施設のイラスト

    発酵タンクから発生したバイオガスは硫化水素や水蒸気など発電機へ悪影響を及ぼす物質も含んでおります。それらを除去したガスをバイオガス専焼のガスエンジンで電気エネルギーと熱エネルギーを生み出します。電気は再生可能エネルギーの電源として供給され、熱は場内で有効利用されます。

バイオガス発電とは

バイオガス発電で行われるメタン発酵とは、酸素のない状態(嫌気)環境において微生物が原料に含まれる有機物を分解して、エネルギーを得る反応を言います。メタン発酵を行う微生物はメタン生成細菌と呼ばれ、この反応で生成されるガスをバイオガスと呼びます。生成されたバイオガスが発電のエネルギー源となります。

バイオガス発電の説明図

湿式・中温発酵の採用

当プラントでは、湿式・中温発酵を採用しております。この方法は世界で最も多く採用されており、長期にわたる安定的な運転が可能です。
湿式とは、原料の含水率を90%前後に調整した後、発酵タンクへ投入する方法。従来、焼却処理に向いていないとされていた含水率の高い生ごみなどに適しています。メタン菌も種類によって活性化しやすい温度帯に違いがあます。温度を維持することで、バイオガスを効率よく発生させることができます。

  中温発酵 高温発酵
運転温度 35〜42℃ 50〜55℃
分解速度 約20〜30日 約10〜15日
有機物負荷
運転の安全性

牧之原バイオガス発電所概要

施設名 牧之原バイオガス発電所
所在地 静岡県牧之原市白井749番地の20(白井工業団地内)
地 目 工業専用地域
面 積 9,828㎡(平地面積4,520㎡)
運営主体 合同会社 牧ノ原バイオガス発電
設備能力 産業廃棄物(食品残渣・汚泥・廃酸・廃油)
処理量 日量 80トン
オペレーション 株式会社ゲネシス
プロジェクト企画・運営 アーキアエナジー株式会社